論 文 | "A comparison of the effects of energy management using heat pump water heaters and batteries in photovoltaic -installed houses" |
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ジャーナル | Energy Conversion and Management 148:146-160 (Sep 2017) |
著 者 | Yumiko Iwafune, Hisayoshi Sakakibara, Junichiro Kanamori |
概 要![]() |
ヒートポンプ給湯機と家庭用蓄電池の活用による太陽光発電システムの自家消費量拡大の効果について検討し、実データに基づいて経済性を評価した。結果、家庭用太陽光発電システムが大量普及していく日本で、ヒートポンプ給湯機と家庭用蓄電池を最適運用させることによって、デマンドレスポンスによる系統の柔軟性向上と省エネ効果を同時に実現することが可能であることが明らかになった。
JSTプレスリリースはこちら。【H29年度 顕著な成果/代表的な論文】 |
論 文 | "Development of a remote sensing algorithm to retrieve atmospheric aerosol properties using multi‐wavelength and multi‐pixel information" |
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ジャーナル | Journal of Geophysical Research: Atmospheres, vol. 122, Issue 2, pp.6347-6378 (Jun 2017) |
著 者 | Hashimoto, M., and T. Nakajima |
概 要![]() |
本論文は、これまで人工衛星から難しかった陸域エアロゾルの光学特性の定量的評価を実現した画期的な論文で、米国地球物理学会誌(AGU/JGR)にてハイライト論文として選ばれたものである。これは複数のピクセルを組み合わせて、それぞれのピクセルからの人工衛星受信放射輝度に含まれるエアロゾル特性の情報を効率よく抽出する点が新しい。本アルゴリズムを利用することによって地表面日射量の精度向上につながる。【H29年度 代表的な論文】 |
論 文 | "A stochastic model to predict occupants’ activities at home for community-/urban-scale energy demand modelling" |
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ジャーナル | Journal of Building Performance Simulation, 10, 565–581 (Jun 2017) |
著 者 | Yamaguchi, Y., & Shimoda, Y. |
概 要![]() |
住宅のエネルギー需要推計への応用を念頭に、居住者生活行為の時間的推移を模擬する確率モデルを開発した。既往研究では世帯特有の時間の使い方、居住者間の相互影響を考慮できなかったが、開発モデルはそれを可能とし、エネルギー需要の時刻的集中や世帯間のばらつきの表現を可能とした。本論文は掲載ジャーナルのSpecial issueに掲載され、特にコミュニティ、都市圏スケールのモデルに有効であると紹介されている。【H29年度 代表的な論文】 |
主要な国際 招待講演 |
"Standing at the Shore of the Atmospheric Radiation Study and Climate Research" | "Combined use of satellite observations and global models for studying aerosol-cloud-precipitation interactions" | "Influence of energetic particle precipitation on Antarctic stratospheric ozone" |
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学 会 | American Geophysical Union (AGU) fall meeting, New Orleans (11-15 Dec 2017) | Precipitation and Climate (ACPC) Workshop, Bad Honnef, Germany (2017/4/3-5) | 2017 Joint IAPSO-IAMAS-IAGA Assembly, Cape Town, South Africa (2017/8/27-/9/1) |
発表者 | Nakajima, T. | Suzuki, K. | Damiani, A. |
概 要 | 中島のAGUフェロータイトルに関する招待講演で、大気放射学とそれに関わる気候研究の発展について俯瞰したもので、地表面太陽放射の導出の進展は重要な成果の一つであることを示した。 | 本講演は、WCRP/IGACの下部活動であるACPCの研究集会において、太陽放射収支の算定にとって重要なエアロゾルと雲の相互作用について衛星観測と全球モデリングを複合した最近の日本の研究成果を包括的に紹介したものである。これをきっかけに鈴木はACPCのScience Steering Committeeメンバーに選出された。 |
主要な受賞 | 平成29年春 紫綬褒章 | JGR Highlight Paper |
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受賞者 | 中島映至教授 | 橋本真紀子研究員 |
受賞理由 | 中島氏は長年の研究によって、大気放射学、人工衛星リモートセンシング手法、雲とエアロゾルの気候モデリングについて多大な業績を確立したことに対する褒章である。その結果、培われた大気放射学に関わる研究者と知見は本プロジェクトを支えるために大きな役割を果たしている。 | これまで人工衛星から難しかった陸域エアロゾルの光学特性の定量的評価を実現した画期的な論文であるとして、米国地球物理学会誌(AGU/JGR)にてハイライト論文として選ばれた。 |
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