解析システム

開発した解析アルゴリズムをもとにプログラムのコーディング(プログラムを記述すること)を行い、そのプログラムをコンピュータに搭載したものを解析システムと呼びます。解析システムは、CPUを何十個も連ねた大規模システムから数個のCPUによる小中規模システムまであり、目的と要求される解析性能(速度や性能)により設計が大きく異なります。例えば、気象予報等に用いられる現業目的のシステムでは、無停止運用を第一優先に考えた安定解析システムが要求されます。一方で、新しい解析アルゴリズムを試す等の研究目的のシステムでは、研究の進展にともなうシステム改変が容易にできるような工夫がなされます。

本研究での作業

処理の並列化、ファイルシステムの構成、処理の自動化設計、ハードウェア構成の設計、ソフトウェアの設計と開発等が本研究における作業です。

1,衛星データ受信および初期処理データの作成(決められたフォーマットへの変換)

2,初期処理データの二次処理(データを使いやすくするためのフォーマット変換)

3,雲判別処理(雲域と晴天域の区別を行います)

4,使用する関連データ(気象庁が作成する気象場データ等)のダウンロードと初期処理

5,衛星データの解析処理(輝度から物理量への変換)と統計処理

6,解析処理結果の可視化(地図との重ね合わせ)

7,可視化ファイルのWeb公開

参考)国立環境研究所(つくば市)に設置された、MODISデータの雲エアロゾル処理システム概要

中島研究室 – Nakajima Laboratory – "Dialogue with Blue Planet"
タイトルとURLをコピーしました